クリスタルレイルSOS

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と、不意に前の車両の自動ドアが開き、二人の人物が出てくる。 「あなたは……」 「レン!」 前の車両から出てきたのは、レンとユタカだった。 「どうやってあそこに……」 「列車が止まったのを見計らって列車から降り、もう一度前の車両に乗っただけだ。ちなみに人質は全員救助した。あんたの所の団員さんは今頃伸びきっているだろうな……」 それより……と、捕らわれのサヤに視線を向ける。 「ストライク!」 ボールを取り出し、ストライクを放つ。ストライクはベロリンガを傷つけない微妙な位置に鎌を向ける。 「さぁ、ベロリンガにサヤを離すように指示するんだ……さもないと……」 レンがストライクに目をやると、ストライクは鎌を更に近づける。 「……ベロリンガ、その子を離しなさい」 ベロリンガは頷くと、舌の力を緩めサヤを解放する。だが…… 「貴様等は包囲された!」 と、後ろの車両からチームファウストの戦闘服を着た人間が二人、更には…… 「私達も……戦いますよ!」 と、最前列の車両からやってきた研究員風の男が二人、戦闘に加わる。 「どうやら騒ぎを聞き付けて加勢したようね。さぁ、これで人数は互角よ?」 「へっ、俺達をなめんなよ!行けモウカザル!」 「ウキャキャ!」 「私も戦います!ニューラ!」 「ニュニュウッ!」 後ろの車両から出てきた団員を、ダイキとミキがそれぞれ食い止める。 「私だってまだまだいけるわ!ルクシオ、お願いね!」 「ガーウッ!」 「私も戦うんですかね?とりあえずユンゲラーで……」 「ユーン……」 前の車両から来た研究員を、サヤとユタカがそれぞれ戦う。 「どうやら、これが大将戦のようね……」 「……の、ようだな」 「いいわ。ベロリンガ、頼むわよ」 「ベロロ~ン」 「ストライク……準備はいいな?」 「ストッ!」 それぞれのトレーナーの間に、緊迫した空気が流れる。 「「「「「「バトル!!」」」」」」
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