クリスタルレイルSOS

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ダイキとミキは、チームファウストの戦闘員の繰り出すスカンプーとマグマッグと戦っていた。 「マグマッグ、火炎放射!」 マグマッグの吐く炎が一直線にニューラに向かう。 「やらせねぇ!モウカザル、こっちも火炎放射だ!」 互いの炎がぶつかり合い、激しく燃え盛る。なお、この世界はあらゆる場合に備え、列車や航空機などは、耐熱性がかなり高いものとなっている。 「隙有りだ。スカンプー、モウカザルに切り裂く!」 「させません!ニューラ、冷凍パンチです!」 モウカザルを狙っての一撃は、ニューラの冷凍パンチによって空打ちとなる。 「サンキュー、ミキ!」 「お互い様です。力を合わせて頑張りましょう!」 「任せとけ!」 また、他方では、サヤとユタカが研究員とのバトルを繰り広げていた。 「ルクシオ、スパーク!」 ルクシオは電気を帯びて突進するも、素早い動きが得意のテッカニンに加え、見えない壁を作り出すバリヤードのコンビネーションの前に、攻撃を交わされてしまう。 「ユンゲラー、念力でルクシオの軌道を変更!」 「ユンッ!」 ユンゲラーの目が青く光り、同じようにルクシオが青く光る。そしてユンゲラーがスプーンを振ると、ルクシオは電気を帯びたまま、壁の後ろのバリヤードを直撃する。無論、ルクシオは無事で、バリヤードが一方的にダメージを受けた形となる。 「あ、ありがとうございます……」 「いえいえ、気になさらずに」 「あの……あなたは?」 「ユタカ、といいます。レンさんには人質救助の際に協力していただきまして……」 「そうなんですか……」 「はい。それではいきましょうか……」 「あ、はい!」 かなりのダメージを負ったバリヤードだが、何とか立ち上がり、サヤ達を睨む。 「あのバリヤードも……きっと薬で……」 「薬……さしずめ、ドーピングといったところですか?」 「ちょっと違います。けど今は詳しく説明してる暇は無いみたいですよ……」 「……後で詳しく聞かせていただきますね」
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