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一方で、大将戦も白熱したバトルが展開されている。
「ベロリンガ、叩き付ける！」
「ベロ～ン」
ベロリンガの長い舌が、ストライクの頭上に振り落とされるが、ストライクは間一髪でその一撃を交わし、そのまま無防備な舌にシザークロスを繰り出す。
「ベロリンガ、ジャイロボール！」
今度は舌を伸ばしたまま、コマのように回り出す。
「影分身で回避だ！」
ストライクは自身の残像を盾に、何とかジャイロボールの射程領域から抜け出す。
「ここまで攻撃を交わされるとは……なかなかやるわね」
「冗談を。かろうじて交わしてるって分かってるくせによ……ストライク、燕返し！」
「パワーウィップ！」
ベロリンガの攻撃は、攻撃力の高い技が多いものの、隙ができやすい為素早いポケモンには技を決めづらい。故に、今のようにストライクから重い一撃を受けたりする。
「多少は技の構成を練ったらどうだ？」
「残念ながらそれは無理。私はポケモンが気に入った技しか覚えさせないの」
「ホント、変わってるよ……あんたは」
「それは……褒め言葉かしら？」
「さぁ、どうだかな。ただ、あんたみたいな奴も嫌いじゃない」
「フフ……ガールフレンドに怒られるわよ？」
「……そうかもな」
「モウカザル、マッハパンチ！」
「ニューラ、騙し討ち！」
モウカザルとニューラの連係攻撃に、戦闘員の最後のポケモン、スカンプーも倒れ、無事にダイキとミキが勝利する。
「うっしゃあ!!俺達のコンビネーションは怖いもの無しだぜ！」
「そうですね。それに、どうやらあちらも勝敗がついたようですね」
「ルクシオ、放電！」
「守るで放電を防御！」
ルクシオの放った放電は味方をも巻き込む技だが、ユタカの的確な指示により、相手にのみダメージを負わせる事ができ、テッカニンとバリヤードは相次いでダウンする。
「よし、一丁上がり！」
「あとはレンさんですか……」
「大丈夫、レンは絶対に勝つから！」
「そうでしょうね……」
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