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「ラッタ、頭突きだ!」
指示を受けたラッタも、頭を突き出しコリンクに突っ込む。
コリンクとラッタは互いにぶつかり合い、鍔迫り合いになった
「コリンク頑張って!」
「負けるなラッタ!」
二匹は、互いに退かない姿勢を見せたが、ラッタが渾身の力でコリンクを弾き飛ばした。飛ばされたコリンクは、地面に叩きつけられる
「いいぞラッタ!続けて電光石火!」
ラッタは、物凄い速さで、コリンクとの距離を詰める
「コリンク、スパーク……」
サヤの指示が出る前に、ラッタの電光石火がコリンクを捉え、コリンクは戦闘不能になってしまった
「……ありがとうコリンク」
サヤはコリンクをボールに戻す
「ゆっくり休んでね」
コリンクの入ったボールを鞄に戻し、もうひとつのボールを取り出す
「お願いチコリータ!」
「チコッ!」
ボールが開き、チコリータが颯爽と現れる
「チコリータ、コリンクの頑張りを無駄にしないように……全力でいくよ!」
「チコッ!」
サヤとチコリータの息は、今は抜群に合っている
「チコリータ、葉っぱカッター!」
チコリータは頭部の葉っぱの回し、回転する葉っぱを飛ばした
「へへっ、ラッタ!避けるんだ!」
トレーナーである少年の指示を受けたラッタだが、ラッタは苦しそうにその場にうずくまり、葉っぱカッターをもろに食らってしまう
「どうしたんだよラッタ!」
「そのラッタ、麻痺しているのよ」
サヤはニコリと笑い、少年を見つめる
「コリンクのやったスパークはね、たまに相手を麻痺させる事がある。麻痺してしまったポケモンは満足に行動できなくなる……というわけ」
勝ち誇ったように笑うサヤに、少年は悔しそうな表情をして、ラッタをボールに戻した
「これ以上ラッタを苦しませたくないよ……だから今回は俺の降参だ」
「……そうだね」
「姉ちゃん……弱そうなんて言ってごめんなさい」
「いいよ。今日はスッゴい良いバトルだったから」
「また……バトルしような!」
「望むところよ!」
少年とサヤは、最後に固く握手をして、別れた
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