進化の奇跡

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キーンコーンカーンコーン…… 万国共通のチャイムが鳴り、授業の終わりを告げる。生徒達は、席を離れたりしていた。 「見慣れない人達だな……」 二人は声のした方を向くと、先程教壇に上がっていた人物が近づいてきた。 「あの、初めまして!ジム戦をやってほしいんですが……イースジムのジムリーダー……ですよね?」 「あぁ、私がイースジムリーダーのジギだ。ジム戦はいいが……あいにく授業が重なるものでね、今日の授業が終わるまで待つか、あるいは……課外授業として小等部の生徒に見せながらバトルするか……どちらにする?」 「生徒の前でバトルかぁ……面白そう!」 「では決まりだな。課外授業は中庭に集合という事にしよう。十分後に中庭に来るように」 「はい!」 そう言うと、ジギは去っていった。 「俺達も中庭に向かおう」 木々が生い茂り、無造作に草の生えた中庭には、ジギの他に、約30人程の生徒がいた。 「ルートタウンのサヤです!よろしくお願いします!」 「よろしくサヤさん。使用ポケモンは2体!ポケモンの交代はチャレンジャーのサヤさんのみ認められる!では、課外授業を始める!」 二人はボールを構える。 「先鋒はスコルピだ!」 「相手はスコルピ……お願い、コリンク!」 サヤのコリンクと、ジギのスコルピが睨み合う。 「先攻はサヤさん、君からだ」 「よ~し!コリンク、噛み付く!」 コリンクは一気にスコルピとの距離を埋め、スコルピに噛み付く 「スコルピ、固くなる」 だが、固くなるを使ったスコルピには、あまりダメージはない。 「こちらも攻撃を仕掛けますよ。ミサイル針です!」 スコルピに噛み付いたままのコリンクに、スコルピの尻尾が向けられる。 「ヤバッ!コリンク、スコルピから離れて!」 しかし、サヤの指示よりも早く、スコルピの尻尾から飛来した針がコリンクにヒットする。続けて、2回、3回とヒットし、4回ヒットすると、針が飛んでこなくなったが、コリンクはスコルピから離されていた。
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