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「続けて毒針!」
スコルピが尻尾を振り回すと、紫色をした、刺さったら絶対に体に悪そうな針を、数本コリンク目掛けて飛ばした。
「コリンク、放電で針を打ち落として!」
コリンクは言われた通り、放電を防御として使用する。バトルを見ている生徒達から、驚きの声があがる。
「今のように、攻撃範囲の広い技は防御として利用できます。覚えておきなさい」
こんな状況でも授業できるジギに、レンとサヤはただただ感心するだけだった。
「ではレッスン2に移行します。スコルピ、ツボを突く」
スコルピは自分の尻尾を使い、とある場所を刺した。すると、目の色が急に変化した。
「何……何をしたの?」
(ツボを突く……自分の能力値をランダムに1つ飛躍的に上昇させる技……厄介だな)
「スコルピ、もう一度ツボを突く!」
スコルピがもう一度自分自身を刺す。
「よく分からないけど……コリンク、スパーク!」
コリンクがかなりの速さで突進するが、それをスコルピがヒラリと交わす。
「回避率が上昇していたか!」
「今です!クロスポイズン!」
スコルピの毒を帯びた腕が、X字にコリンクを切り裂く。
「コリンク!」
コリンクは弾き飛ばされるも、なんとか立ち上がる。だが体力は限界に近い……
「こうなったら……コリンク、充電!」
コリンクは力み、僅かに光り輝く。
「充電……さしずめ、次の攻撃に賭けるといったところでしょうか?では遠距離攻撃で攻めましょう。毒針!」
再び、毒針が飛来する。
「今よコリンク!電気を一点に集中して!」
「……まさか!」
「放電攻撃!」
一点に集中した電気が、毒針を弾き、更にスコルピにヒットした。充電したのは、電気を予め作り、電気を一点に集中させる時間を稼ぐ為だった。
スコルピは木に叩きつけられ、そのまま倒れた。しかしそれと同時に、コリンクも力尽きた。
「なっ!?コリンク!どうして……」
「毒です」
「毒……クロスポイズンで毒状態に!」
その通りとでも言うように、ジギはゆっくりと頷いた。
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