進化の奇跡

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これで、互いに残ったポケモンは一匹ずつ、しかもサヤのポケモンはチコリータ、毒タイプとの相性は最悪だ。 「二匹目のポケモンはハブネークです!」 ジギが出したのは蛇のようなポケモン。 「お願いチコリータ!」 対するサヤのポケモンはチコリータ。相性はハブネークが有利だ。 「ハブネーク、ポイズンテール!」 先手をとったのはハブネークだ。その長い体をしならせ、鋭利な尻尾の先を振り回す。 「チコリータ!」 「チコッ!」 チコリータは後ろに下がり、なんとかポイズンテールを交わす。 「今度はこっちの番よ!チコリータ、体当たり!」 チコリータが勢いよくハブネークに体当たりする。体当たりはしっかりとハブネークにヒットするが、 「チコリータに巻き付きなさい!」 ハブネークは、体当たりで接近してきたチコリータを体で絡めとり、拘束した。ハブネークよりも体の小さいチコリータは、逃げる事が困難である。 「チコリータ!」 「そのまま噛み付く!」 ハブネークはチコリータを噛んだ。巻きつくのダメージと、噛み付くによって受けたダメージで、チコリータはかなり消耗していた。 「(どうすればいいの……このままじゃチコリータの体力がなくなっちゃう……とりあえず攻撃しよう)チコリータ、葉っぱカッター!」 「チコッ!」 葉っぱカッターはハブネークの体を何ヵ所か擦り、その為、ハブネークの拘束が緩くなった。 「今よチコリータ、体当たり!」 今度は的確に体当たりがヒット、その衝撃を利用して、チコリータがハブネークから距離をとる。 「いいわよチコリータ!」 「チコッ!」 「考えましたね……反動を利用して巻きつくを回避しましたか……ん?」 ジギがチコリータを見て眉をひそめる。サヤもレンも、チコリータの変化に気付いた。チコリータの体が突然光り出したのだ。 「チコリータ……?」 「これは……進化!」 チコリータの大きさは変わり、首に付いていた種のようなものは蕾となり、まずなにより見た目が変化した。 「どういう……」 「チコリータが進化してベイリーフになったんだ!」 「ベイッ」 ベイリーフは嬉しそうにサヤにすりより、サヤもベイリーフを抱き締める。
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