進化の奇跡

8/9

310人が本棚に入れています
本棚に追加
/177ページ
「まさか……バトルの最中に進化するとは……なかなか面白いバトルですね。しかし私もジムリーダー、そう簡単に負けはしません!ハブネーク、ポイズンテール!」 「くるわ、チコリータ……じゃないやベイリーフ!」 「ベイッ!」 「リフレクター!」 ベイリーフが突如作り出した壁に阻まれ、ポイズンテールは完璧にはヒットしなかった。 「毒針です!」 「葉っぱカッター!」 毒針と葉っぱカッターがぶつかり合う。力は互角といったところだ。 「ベイベイッ!」 ベイリーフが、サヤに何かを伝えようとしている。 「ベイリーフ?まさか……」 「ベイッ!」 「でも……ううん、進化して強くなったんだよね?」 「ベイッ!」 「なら……ベイリーフ、のしかかり!」 ベイリーフが飛び上がり、ハブネークの頭上からダイブする。 「ハブネーク、毒針です!」 ハブネークがベイリーフに毒針を放つ。リフレクターは攻撃を無効にするわけではなく、ダメージを半減させるだけなため、ベイリーフにもダメージは蓄積するが、ベイリーフは耐え、のしかかりが綺麗に決まった。 「いいわよベイリーフ!」 「ベイッ!」 ベイリーフは元気よく答えるが、すぐに苦しそうな顔をした。 「まさかまた毒……」 「なかなか破壊力のある一撃でした。しかし毒になればこちらのもの……ハブネーク!」 しかし、指示を受けたハブネークは動かない。いや、動けない。 「麻痺……ですか……先ほどののしかかりで……」 「ベイリーフ……大丈夫?」 ベイリーフは苦しそうな顔をしながらも、サヤに対して首を縦に振る。 「よし、もう一度のしかかり!」 「ハブネーク、ポイズンテールです!」 麻痺した体で、ハブネークはポイズンテールを繰り出す。だが、リフレクターの効力はまだ残っている。 「葉っぱカッター!」 「ハブネーク!毒針です!」 ベイリーフの葉っぱカッターを、ハブネークは麻痺で動けず、もろにくらい、隙が生じる。 「今よベイリーフ!のしかかり!」 まだ動けないハブネークを、ベイリーフは頭上から踏みつけた。
/177ページ

最初のコメントを投稿しよう!

310人が本棚に入れています
本棚に追加