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「まさか……バトルの最中に進化するとは……なかなか面白いバトルですね。しかし私もジムリーダー、そう簡単に負けはしません!ハブネーク、ポイズンテール!」
「くるわ、チコリータ……じゃないやベイリーフ!」
「ベイッ!」
「リフレクター!」
ベイリーフが突如作り出した壁に阻まれ、ポイズンテールは完璧にはヒットしなかった。
「毒針です!」
「葉っぱカッター!」
毒針と葉っぱカッターがぶつかり合う。力は互角といったところだ。
「ベイベイッ!」
ベイリーフが、サヤに何かを伝えようとしている。
「ベイリーフ?まさか……」
「ベイッ!」
「でも……ううん、進化して強くなったんだよね?」
「ベイッ!」
「なら……ベイリーフ、のしかかり!」
ベイリーフが飛び上がり、ハブネークの頭上からダイブする。
「ハブネーク、毒針です!」
ハブネークがベイリーフに毒針を放つ。リフレクターは攻撃を無効にするわけではなく、ダメージを半減させるだけなため、ベイリーフにもダメージは蓄積するが、ベイリーフは耐え、のしかかりが綺麗に決まった。
「いいわよベイリーフ!」
「ベイッ!」
ベイリーフは元気よく答えるが、すぐに苦しそうな顔をした。
「まさかまた毒……」
「なかなか破壊力のある一撃でした。しかし毒になればこちらのもの……ハブネーク!」
しかし、指示を受けたハブネークは動かない。いや、動けない。
「麻痺……ですか……先ほどののしかかりで……」
「ベイリーフ……大丈夫?」
ベイリーフは苦しそうな顔をしながらも、サヤに対して首を縦に振る。
「よし、もう一度のしかかり!」
「ハブネーク、ポイズンテールです!」
麻痺した体で、ハブネークはポイズンテールを繰り出す。だが、リフレクターの効力はまだ残っている。
「葉っぱカッター!」
「ハブネーク!毒針です!」
ベイリーフの葉っぱカッターを、ハブネークは麻痺で動けず、もろにくらい、隙が生じる。
「今よベイリーフ!のしかかり!」
まだ動けないハブネークを、ベイリーフは頭上から踏みつけた。
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