旅立ちの風

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「レンはポケモントレーナーなのか~」 研究所前では、ダイキ、サヤ、そしてレンが話をしていた。 ダイキはサヤと同い年だが、5年前にポケモンをもらい旅をしていた為、トレーナーとしてはサヤの先輩にあたる。 「そういやサヤはポケモンもらったのか?」 「うん。レンが持ってきてくれたんだって」 「へぇー……」 そう言うと、ダイキは立ち上がる 「じゃあさ、ポケモンバトルしようぜ!」 「えっ……でも……」 「大丈夫だって!俺も捕まえたばっかのポケモン使うからさ!な、いいだろ?」 「う~ん……」 サヤはトレーナーとしてはぺーぺーだし、チコリータとも初めてのご対面なわけだから、ちゃんと戦えるか不安だった 「レンはどう思う?」 急に話を振られたレンは、しばらく考え、「習うより慣れろ 」とだけ言った 「分かったよ。じゃあ始めましょ」 「へへっ、腕が鳴るぜ!」 ダイキとサヤは距離を取る 「頼むぜメリープ!」 「お願いチコリータ!」 ダイキは電気タイプのメリープを、サヤは草タイプのチコリータを出した。 草タイプに電気タイプの技はあまり効かない為、タイプ的にはチコリータが僅かに有利だが…… 「いくわよチコリータ、はっぱカッター!」 サヤがチコリータに指示を出すが、チコリータはそっぽを向いてしまう 「ちょっ!?チコリータ!」 「なんだよ~、チコリータ言うこと聞かねぇじゃん。これじゃあ勝負にならないよ」 ダイキは笑いながらメリープを戻し、研究所に入って行った 「なんで……なんでよチコリータ!」 ダイキにバカにされ、サヤは怒りの矛先をチコリータに向ける。当のチコリータ はサヤを睨んでいる 「……もう知らない!言うこと聞かないなら野生にでもなんでもなればいいじゃない!こんなポケモン……私いらない!」 そう言い、サヤはチコリータを置いてどこかに行こうとするが、そんなサヤの肩ををレンが掴む 「何よ……!?」 サヤがうっとうしそうに振り返ると、 パンッ レンの平手打ちがサヤの頬に当たり、乾いた音を立てた
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