その名はチームファウスト

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「さて……ラルトス、お前トレーナーの所に戻れるか?」 ラルトスは不安そうに首を横に振る。 「……仕方ない、俺が保護する。それでいいか?」 ラルトスは不安そうだったが、首を縦に振った。 「分かった。後は……」 サヤとの合流の為、レンはラルトスを鞄に入れて走り出した。新しく増えたボールをベルトに付けて…… ――――サヤ視点 「ここは……最後の部屋?」 サヤは幾多の障害を退け、最上階にたどり着いた。 「この部屋の中に……ポケモンが「人のアジトで何をちょこまかやっている?」 サヤはハッとして後ろを向く、と同時に突き飛ばされ、壁に激突した。 「っあ!!」 「へっ、ネズミが一匹か……あの警備の中、ここまでこれたのは誉めてやるよ」 「あなたが……ポケモンを盗んで……」 「盗む?俺は使えないポケモンにせめてもの活躍の場を与えてやってるだけだ……お前も見ただろ?俺たちチームファウストの作り出した薬の力を!」 男の咄嗟の蹴りを、サヤはバッグを盾にして防ぐ。 「あんなの……人間がしていいことじゃないわ!」 「ッヘァ、か弱いネズミが正義の味方気取りか?笑わせる……俺はレイヴン、お前を冥土に送る名だぁ……覚えておきな!」 「誰があんたなんかに……お願いコリンク!」 「リーッ!」 「ポケモンバトルか?それにしてもネズミは使うポケモンも弱っちいなぁ……えぇ?」 「くっ……ポケモンを侮辱するなんて……許せない!」 「どう許せないか見せてもらおうかぁ!やっちまえ!メタング!」 「メ~タ~」 「コリンク!スパーク!」 「そんな単純な技が決まると思ったか!メタング!鉄壁!」 スパークは確かにメタングに当たりはしたが、鉄壁でダメージは少なくなってしまった。 「くっ……なら、放電攻撃!」 「無駄だ無駄だぁ!メタング!念力!」 「メ~タ~」 放電は念力によってメタングの寸前で止められる。 「お返しだ……やれメタング!」 メタングの念力によって返された放電がコリンクとサヤを巻き込む。
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