その名はチームファウスト

10/12

310人が本棚に入れています
本棚に追加
/177ページ
「リーッ!」 「うわぁぁぁ!!」 跳ね返された電撃によるコリンクへのダメージは少なかったものの、サヤにはかなりのダメージとなった。 「トレーナーを攻撃するなんて卑怯よ!」 「卑怯もクソもあるかよ!メタング!こいつにメタルクローをお見舞いしてやれ!」 「今よコリンク!スパーク!」 技のモーションの最中にすぐに防御に回る事は出来ず、メタングはコリンクのスパークをもろにくらう。 「チィ……メタング!念力でコリンクを投げ飛ばせ!」 「させない!コリンク!放電攻撃!」 メタングはコリンクを捕らえはしたが、放電をくらいコリンクは投げ飛ばされずにすんだ。 「いいわよコリンク!」 「リーッ」 「チィ……一旦戻れメタング!」 レイヴンはメタングをボールに戻し、新たなボールを手にする。 「チィ……ネズミごときがぁ……よくもやってくれたなぁ!」 「私達を舐めてると痛い目見るわよ!」 「くっ……調子に乗りやがって……とでも言うと思ったか?」 レイヴンが不敵な笑みを浮かべた後、急にサヤの背後の壁が崩れた。 「えっ……」 背後の壁から現れた何かは、コリンクを切り裂いた。 「コリンク!!」 「リィィ……」 コリンクはあっけなく戦闘不能に陥った。 「バカが……最初からこの壁の後ろにリングマを配備してたんだよ!」 「コリンク!」 レイヴンのセリフを無視し、コリンクを助けようとするサヤだが、リングマがサヤを払いのけ、その拍子にサヤは吹き飛ばされた。 「止めて!コリンクを離して!」 「ハッ!何でお前に命令されなきゃならない?助けたければ自分でやってみな!」 「そんな……もう止めて!このままじゃコリンクが死んじゃう……」 「知るかよ!弱い奴が悪いんだよ!」 「そんな……誰か助け「水の波動!」」 コリンクをいたぶっていたリングマが水塊を食らって吹き飛び、コリンクがサヤの少し前に倒れた。幸いにも、怪我は大した事はない。
/177ページ

最初のコメントを投稿しよう!

310人が本棚に入れています
本棚に追加