310人が本棚に入れています
本棚に追加
/177ページ
結局、三人でアラマキ峠を下る事となった。
食事処を出た後も、レンとダイキの会話は弾み、サヤは時折レンの問いかけに相槌を打つだけだった。
「へぇ……チームファウストねぇ……」
「あぁ、もしかしたらマークされるかもしれない。とにかく危険な連中だ」
「何か厄介な事に首突っ込んでるな……」
「まぁ、それが運命ってやつさ……」
「ふーん。そういやレンはジムバッジ集めないのか?」
「ん?あぁ。俺はコロシアムに挑戦しようと思う」
「「コロシアム?」」
サヤとダイキの声が重なる。そんな様子に微笑みながら、レンはコロシアムの説明を続ける。
「コロシアムはジム戦とは違って四人の勝ち抜きで戦うんだ。四人目にコロシアムマスターと呼ばれるトレーナーに勝利すると、ジムバッジと同じ効力を持つシンボルが手に入る。シンボル5つでポケモンリーグに出場できるんだ」
分かったか?と聞き返すが、サヤもダイキもちんぷんかんぷんといった様子だ。
「……次の街にコロシアムがある。そこで分かる……だろうな」
レンは苦笑いしながら、この二人の理解力の乏しさを痛感した。
(俺がなんとかしないとな……)
「さてと、無事にアラマキ峠を下れたな。んじゃ、バトルしようぜ!」
「分かった。レン、審判……やってくれる?」
「了解」
レンが二人から半分くらいの場所に移動する。
「使用ポケモンは3体、じゃあバトル開始!」
「よっしゃ!モココ!行ってこい!」
「モココか……コリンク!お願い!」
ダイキがモココ、サヤがコリンクという電気タイプの対決だ。
「コリンクの特性は闘争心、見たところ相手はオス、どうやらコリンクの方が少しばかり有利だな……」
コリンクの特性闘争心は、同じ性別のポケモンと戦う際に、攻撃が上がる特性であり、今回はコリンクとモココの性別が一致している為、少しばかりコリンクの方が有利である。
最初のコメントを投稿しよう!