敗者の屈辱

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結局、三人でアラマキ峠を下る事となった。 食事処を出た後も、レンとダイキの会話は弾み、サヤは時折レンの問いかけに相槌を打つだけだった。 「へぇ……チームファウストねぇ……」 「あぁ、もしかしたらマークされるかもしれない。とにかく危険な連中だ」 「何か厄介な事に首突っ込んでるな……」 「まぁ、それが運命ってやつさ……」 「ふーん。そういやレンはジムバッジ集めないのか?」 「ん?あぁ。俺はコロシアムに挑戦しようと思う」 「「コロシアム?」」 サヤとダイキの声が重なる。そんな様子に微笑みながら、レンはコロシアムの説明を続ける。 「コロシアムはジム戦とは違って四人の勝ち抜きで戦うんだ。四人目にコロシアムマスターと呼ばれるトレーナーに勝利すると、ジムバッジと同じ効力を持つシンボルが手に入る。シンボル5つでポケモンリーグに出場できるんだ」 分かったか?と聞き返すが、サヤもダイキもちんぷんかんぷんといった様子だ。 「……次の街にコロシアムがある。そこで分かる……だろうな」 レンは苦笑いしながら、この二人の理解力の乏しさを痛感した。 (俺がなんとかしないとな……) 「さてと、無事にアラマキ峠を下れたな。んじゃ、バトルしようぜ!」 「分かった。レン、審判……やってくれる?」 「了解」 レンが二人から半分くらいの場所に移動する。 「使用ポケモンは3体、じゃあバトル開始!」 「よっしゃ!モココ!行ってこい!」 「モココか……コリンク!お願い!」 ダイキがモココ、サヤがコリンクという電気タイプの対決だ。 「コリンクの特性は闘争心、見たところ相手はオス、どうやらコリンクの方が少しばかり有利だな……」 コリンクの特性闘争心は、同じ性別のポケモンと戦う際に、攻撃が上がる特性であり、今回はコリンクとモココの性別が一致している為、少しばかりコリンクの方が有利である。
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