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見守っていると、彼女は息せき切って俺達の傍らに駆け寄ってきた。
「良かった!話を聞いてください!」
そう言って俺達を見上げた少女は、年の功13,4と言ったところだろうか。
セミショートの金髪はところどころクセッ毛で、活発そうな翡翠色の瞳は野生の猫を連想させた。
少女がやってきた数メートル後方では三人の柄の悪そうな男達が走ってきた。
「よし、話はわかった」
「え!?私まだ何も…」
俺は少女の話も聞かずに数枚のカードを取り出し、男達の方へ歩き出した。
「待て雷火、お前はもう少し物事を考えて行動しろ」
エデンが右手を上げて俺を静止させている間に、男達はバタバタと聞き苦しい足音を立てて駆けつけ、俺達の前で立ち止まった。
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