失った記憶
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「わかった。じゃあ、私たちが力を貸すから頑張ろう。」 「はい。」 私が返事をすると、香ちゃんが傍に来た。 「おねえちゃん。」 「かおちゃん。おねえちゃん、頑張って思い出すからね。」 そう言うと、ぎゅっと抱きついてきた。 私も抱きしめ返した。菫さんたちは、涙ぐんでその様子を見ていた。
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