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ある一人の天使、名前は「セシル」ちょっと性格に問題あり。
隣には一人の悪魔、名前は「クレハ」違う意味で問題あり。「今日も讃美歌だぜ?毎日毎日よくあのババァどもはあきないぜ」
「そんな……ババァだなんて言っちゃいけないよ」
これでわかってくれただろうか?
ちなみに上が天使で下が悪魔……性格は正反対の二人、こんな性格だから仲間達の中でははみ出し者。
こんな二人が出会ったのは天界と地獄の境目だった……
◇◆◇
《ちっ、また仲間外れかよ……あんな奴等なんか下らねえ…上のババァどもも》
そんな事を考えながらフラフラと歩いていたら……
「ケケケ、お前本当にトロいな!飛行すら出来ないのかよww」
「それに、人間を騙す事もできなかったんだって?」
「すいません、ごめんなさい」
「あぁ?聞こえねぇんだよ!」
理不尽に蹴られ、殴られ、罵倒されてるのに謝ってる悪魔の姿……
《同じ悪魔なのに……それにしてもあの悪魔…イライラする》
「どうなんだよ!」
ゲシッ
《イラ》
「馬鹿みたいw」
ボコッ
《イライラ》
「お前さぁ…もうキエレバ?」
《プチンッ》
………短気だった。
気づいたら走り始めていた。
そして、殴っていた悪魔に飛び蹴りを後頭部にクリーンヒットさせ、その勢いを利用して殴っていた悪魔にヘッドバット。
仕上げにキエレバ?と言った悪魔にはラリアットし腹を踏みつけつつ「お前がキエレバ?」
……その顔は悪魔だった。
足をどけつつ
「どっか失せろ」と一言……逃げてく悪魔たち……そして、顔がこっちを向いた。
「お前…何の?」
「へ?」
その顔は普通に戻っていた
「へ?じゃなくて!少しはやり反そうとか思わないのかって事!」
「……暴力はいけないですよ」
力が抜けた……
《コイツ悪魔じゃねーのかよ!》
「お前悪魔だろ!!そんな事でいいのかよ!」
「悪魔ですけど……誰かが傷つくのは嫌なんです」
「………」
「あの……何か?」
「何か? じゃねぇだろ!!!」
バキッ!
綺麗な右ストレート
吹っ飛ぶ悪魔
そして仁王立ちになりつつ
「俺が最高の悪魔にしてやるよ!」
と宣言する天使。
◇◆◇
これが二人の出会いだった。
それから二人は親友になって行った……そこから物語は始まる。
私は誰かって?
私は………
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