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「おはようございます」
黒いロングヘアーの和服美女が挨拶をした。
「おはよう。相変わらず、硬いわね」
同じく和服を着た初老の女性が言うと美女は「すいません」と謝った。
「フフフ、言いのよ。それより、祐紀は起きてるのかしら。早紀さん」
「あっ?さっき、私と一緒に起きました。ロビーでテレビを見ていると思います」
美女は早紀だった。
早紀は初老に言うと初老は嬉しそうな表情をして走っていった。
「たく、御祖母様。元気良すぎだよ」
初老と入れ違いに早紀と同じくらいの少女が白いコートを着ながら出て来た。
「神楽ちゃんはお出かけ?」
「ちょっと、彼氏にね」
神楽は親指を立てながら早紀に言った。
それを早紀は嬉しそうに見ていた。
まるで自分の事のように・・・・・・
「あぁ。またそういう目で見る」
「エッ?」
「母親っぽい目だよ。早紀さんだって私とそんなに歳代わらないのに、早紀さんだって大学生でしょう」
神楽は悔しそうに喚いていた。
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