変わり行く者達

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早紀は新郎新婦に挨拶をする為に控室に向かっていた。 隣にはもちろん、祐紀が眠そうな顔で歩いていた。 控室 コンッコンッ!! と二回ノックする。 すると、中から 「はぁ~い、どうぞ」 と言う懐かしい声が聞こえてきた。 ガチャッ!! 控室の中にはウェディングドレスに身を包む女性が座っていた。 「アッ!!早紀ちゃん」 「久しぶり、だね」 早紀が複雑な顔をしていると、ウェディングドレス姿の女性は早紀と祐紀に向かって手招きをした。 二人は中に入るとドアを閉めた。 「誰か来たの?麻奈美」 部屋の奥から新郎様の声が聞こえた。 「うん。早紀ちゃんが来てくれたの」 「何だって!!」 奥の方から物凄いスピードで出て来たフォーマル姿の新郎様。 「久しぶり、長里くん」 早紀が新郎の長里に挨拶をすると長里は感慨深げに涙を目尻に溜めていた。 「早紀。その子、もしかして」 新婦の麻奈美が言うと祐紀は自分の話題に成ったのに気付いてか、早紀の後ろに隠れてしまった。
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