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と短く書かれた手紙。
早紀はこの時に感じた。
彼は自分の未来の光りを早紀に与えたのだと
だから、彼が望む通りに光りを見失わないように
精一杯、生きた。
そして、彼を・・・・・待つのだった。
式は始まり
二人は幸せそうな顔で誓いの言葉を立て、指輪を交換し、そして二人の距離は零になった。
「ママ、さびしい?」
隣で大人しくしていた祐紀が早紀の表情から何かを感じたのか、そんな事を言い出した。
早紀は今、出来る笑顔で祐紀を見た。
「大丈夫。祐紀がいるから」
と言った。
教会の外に出ると麻奈美はブーケを天に投げた。
あれをキャッチすると幸せになれると言う言い伝えがある。
皆はそれを必死に取ろうとする中、早紀はただブーケを見つめていた。
〈あれをキャッチする事に意味があるのかな?〉
早紀が考えてるとブーケは誰かにキャッチされた。
「ママ!!取ったよ」
と言いながら、祐紀がブーケを持ちながら早紀に近寄る。
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