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「あの~」
誰かの声がする。
だが、今の祐には聞こえていなかった。
祐が校門の前に着いた時には8:25と成っていた。
『くわぁぁ!!初日から遅刻って』
「あの~、すいません」
祐は髪を掻き乱している中、女子が話しかけてきた。
『アレ?君、いたの?』
祐が今、気が付いたという感じに言うと女子は目を吊り上げた。
「貴方がずっと手を掴んでるから、先にも行けなかったのよ!!」
女子は怒声混じりで言うと祐は『ああ、ゴメン』と言って手を離した。
「まったく。白陵の生徒の男性ならもう少し優しく女性を扱うべきだと思うわ」
女子は祐に対していきなり説教を始めた。
『てかさ?なんで、俺が説教されてるわけ?俺は君に助けたのに』
祐が言うと女子は少し困ってしまったようだ。
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