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「とりあえず、女性には優しくね。よろしいかしら?」
女子が言うと祐は『ああ』と曖昧な返事をした。
「じゃあ、いきましょう」
女子は祐の手を握ると校門を一緒に潜った。
それから
大変だった。
先生には何故遅れたかとか聞かれるし
ハァ~、まったく
「早瀬とか言ったけ?」
隣の席の長里が話し掛けてきた
『長里くんだよね』
祐が聞くと長里は頷いた。
「初日から遅刻なんて、スゲェ大物だな」
長里の言葉に祐は苦笑するしかなかった。
悪い奴じゃないんだよな。
たぶん
「まぁ、これからよろしくね」
長里は祐に握手を求めた。
祐はその握手に答えた。
今日はこの後、入学式があり。
それで終了になる。
授業は明日からだ。
祐はそんな事を思いながら、入学式が行われる講堂に向かった。
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