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向かった場所とは
講堂の裏だった。
『なに?こんな所に呼び出して』
祐は辺りを見渡した。
麻奈美は祐を見て口を開いた。
「貴方の名前を聞いていなかったので・・・・・」
『・・・・・・それだけ?』
祐が聞くと麻奈美は「それだけです」と言った。
『ハァ~』とため息を吐くと祐は回れ右をして元来た道を戻った。
「待ちなさい」
『俺の名前は早瀬 祐。じゃあな』
「だから、待ちなさいって」
麻奈美は祐の腕を引っ張る。
祐は少し不意を付かれてしまい。
身体のバランスを崩して彼女に向かって倒れる様に成ってしまった。
そして、結果的には
彼女を押し倒す形になった。
祐の右手にはフニャフニャとした感触の物が・・・・・
「アァ~ン。ちょっ!!」
麻奈美は今の自分が置かれている状況に気が付くと無理矢理起き上がり、祐の目の前に立ち上がる。
祐は下から彼女を見上げる形になった。
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