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すると、長里は祐の顔を見て驚いた。
「早瀬、何があったんだ?」
『何もちょっとエデンに行ってきただけだよ』
「訳分かんねぇよ」
祐は頭の中でさっきの事を思い返した。
今、思い出しても
『ニヒヒヒヒヒ』
祐が一人で笑っていると長里が少し危ない奴を見る目で見ていた。
だが、そんなのは痛くも痒くも無い。
それなりの代物を見た。
代償だ。
『鳳凰宮か』
祐が無意識に呟くと長里は肩を竦めていた。
祐の呟きを聞いたからか、祐の目の前に女子が立った。
「早瀬!!今、鳳凰宮って。あの鳳凰宮財閥の鳳凰宮 麻奈美さんの事かしら?」
女子が聞いてきたので祐は隣にいた長里が頷いていた。
どうやら、当ているようだ。
『そうだよ』
祐が言うと女子に胸元を掴み揺さぶり始めた。
「早瀬!!あんな頭おかしい財閥の娘なんかと話す必要ないわよ」
『うお、うお、やめ、て気持ち悪いよ~』
祐は首をグラグラ揺らしている性で気持ちが悪く成っていた。
女子が祐の顔色の変化に気付き、胸元から手を離した。
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