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確か外の世界で一人暮らしをしていた僕はある日突然旅に出ようと思ったのでしたっけ…
お金だけを持ってふらりと家を後にした後、旅の安全を祈りに近所の神社に行こうとしたら矢先に浮遊感…
今、思えばスキマに落ちたところだったんでしょう…
落ちていく最中に感じたのはまるで水の中のよう――
つまり、『泳げてしまう』――そう、思ったのです。
試しに腕をひとかき…すると落ちていく感じが止まりました。
次に考えたことは水にしては苦しくない…つまり飛んでいる、そういう状態にある、そう思いました。
そうして、スキマの中をフラフラ飛んでいるところを紫さんに見つかって今に至るっていったところでしたっけ?
作者「ふーん、俺みたいに深刻っぽくないんだな。」
ティム「ああもう!独白って言ってたのになぜ出てくるのですか作者っ!」
作者「それよりもさー。お前、一人暮らしで不意に旅に出ようと思ったって…ボンボン?」
ティム「ボンボンて…言い方悪いですよ……家は裕福でしたが僕は金だけ与えられて半分勘当されたような身でしたよ。」
作者「あー…なんかわりぃ。」
ティム「別にいいですよ。あの家にいたことも一つの経験、そういうものですから。」
作者「俺が言うのもアレだが、お前、すっげえ適当だな。」
ティム「褒め言葉として受け取りますよ、作者。」
作者「わかってるじゃねーか。これからも、適当に。」
ティム「ええ、適当に。」
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