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ド サ ッ
3人分の倒れた音がしたと思うと、3人共白目を向いていた。
「ったく…相変わらず、テメェの剣捌きは異常だな。真剣で気絶させりとか、器用過ぎるんだよ。」
「これぐらい出来て当然だ。」
「あーもう、何も言わねェわ。大丈夫か? お嬢さん。」
「は、はい…。」
「怪我は…ふむ、なさそうだな。」
「あの…ありがとうございました。」
「武士として当然のことをしたまでだ、礼はいらぬ。」
「あ、あのっ…!」
「すまぬ銀時、俺はこのあとバイトがあるものでな。1秒でも遅れたら、西郷殿に殺されてしまう。」
「西郷ってオメーまさか、あの店で…!?」
「では、さらばだ。今度はあのような男に捕まらぬよう、気を付けることだ。」
桂は三度傘を被ると、颯爽とその場を立ち去っていった。
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