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「二人で、何話してるんですか?」
準備を整えた志弦が戻ってきたようだ。
「何でもないよ」
「?」
「帰ろう、志弦」
「ぅん。彩ちゃん、また明日ね」
「は~い、気を付けんだよ」
通り過ぎる二人。
その足は、前へ前へと進んでいる。
(一歩一歩、確実に歩んでいるその両足みたいに…ずっと、二人がいられたら良いのに…)
彩華は、ホッとしたような…何かを見守るような表情で教室のドアから二人を見送った。
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