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~昼休み~
「はぁ~・・・校則のせいで授業まともに聞けなかったよ・・・。」
あの後校則の事や不安で頭が一杯になり、授業内容が頭に入ってこなかった。
すると後ろから萌香さんが近づいて来た。
「俊作・・・今大丈夫かな?」
「あ、うん。どうしたの萌香さん?」
すると、萌香さんは深刻な顔をした。
「・・・今日の朝ごめんね・・・あれは何って言うかその私────」
「良いよ萌香さん。」
俺は萌香さんがその先を言う前に言った。
その先を聞いてはいけない気がした。
「えっ!?」
「もう俺は気にしてないよ。仲良くしてね萌香さん!」
「・・・うん!!」
安心したのか、萌香さんの顔が晴れ晴れとして、次第に笑顔になった。
その笑顔は、春の日差しに負けないくらい、眩しかった。
「俊作!お昼一緒に食べよっ!!」
「うん!」
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