桜舞う頃

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<HIBIKIside> あれから2年目の春が来た。 桜は最後に『ありがとう。大好きだったよ』 そう微笑みながら俺に言い残し逝ってしまった。 『大好きだった』 この言葉が今も胸を締め付ける…最後に言った言葉。彼女の死を悟った言葉だ。過去形だった。 その言葉の裏側に俺は『さよなら。ごめんね。』 そう言われている感じがしたんだ。 涙が頬を伝い、微笑みながら彼女は眠りについた。 桜、桜がいなくなってから俺の世界から色が無くなってしまったんだ。 どこへ行っても桜が隣にいたから、今はもういない。 一緒にすごした時間から俺の中の時計はもう動かない。 俺はまだ桜が『好きだ』
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