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ミストリース学園そこは有名な魔導師を多く輩出している名門校、その門前に一人の少年が立っている、年の頃16、7といったころだろうか、肩に白と黒の蜥蜴の様な生き物を乗せ、長く伸ばした黒髪は顔の大半を覆い隠しており、後ろは肩甲骨の下辺りまで伸びていて、時折吹く風に靡いていた。
「はぁ、何でこんな事になるんだろぅ……」
門前の時計を見ると9時を少し過ぎたあたりだった。
「行くか……」
俺は重い足どりで校舎に向った。
「此処は広いな……」
宮殿を思わせるかのような造りの校舎の前に着いて半ば唖然としていた。
「まずは学園長室か」
玄関前に地図をが在ったので、学園長室の場所をを確認して中に入った。
硬いリノリウムの床をしばらく歩いて目的の場所にたどり着いた。
「よし、入るか」
さっと服の乱れが無いか確認してから精緻な文様が彫られた扉をノックする。
「どうぞ」
扉を開けて中に入ると柔和な顔つきの男性がソファーに腰掛けていた。
「ユラヴィカ・エルレイン・ダルク・メレイオス・ヴラディカ・セスです、宜しくお願いします」
男性が立ち上がり、俺の目の前まで来た。
「私はディン・シュヴァルツです宜しく」
互いに軽い会釈と握手を交わした。
「立ち話とは行きませんからソファーに掛けて話しましょうか」
「はい」
これからの事を聞くために来賓用のソファーに座る。
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