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円形のテーブルには僕の両脇にユナとノエルが座って美味しそうにクッキーを食べている。
「ユナ、ノエル美味しいかい?」
と聞くと。
「うん」
と声を揃えて幸せそうな顔でクッキーを食べてる妹達の頭を撫でてあげる。
その様子を母は幸せそうな顔で見守っていた。
「母上、父上は今忙しいでしょうか?」
「どうしたの?」
優しい笑顔で聞いてきた。
「明日の魔力器官開封の儀式の事で相談したかったのですが...」
儀式が終わったら妹達に魔法を見せると約束していたのだが、
初めはどんな魔法を使えばいいか分からなかったので、
父に相談しようと思っていたのだ。
「そうねぇ、夕方には仕事を終わらせるって言ってたから、夕方になったら行ってみるといいわ」
「はい、母上」
少し話しをしてから僕は母と妹達に夕方に成るまで本を読みに書庫に行くからと継げ席を立った。
アシュレイはとても5歳とは思えないほどに賢い子で一度見た本の内容を丸暗記できていた。
「あーぁ、この書庫に在る本これ以外見終わっちゃったよ...」
最後の一冊を手に取り自分の部屋に戻りソファーに座って読んでいくそこには世界の歴史などが書かれていた。
中間位まで読んだあたりで時計を見てみると5時30分を回ったところだった。
「そろそろ父上の仕事が終わった頃かな...」
そう呟き本にしおりを挟み自分の部屋に置いてから父の所に向かう。
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