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父の書斎の扉の前で深呼吸をしてからノックをする。
「誰だ?」
中から父の声が聞こえた。
「アシュレイです、明日の魔力器官開封の儀式のことで相談があって着ました」
「レイか、入ってきていいぞ」
中に入るとソファーに座るように言われた、父が机から離れ僕の正面に座る。
「魔力器官開封の儀式についてだったな、何が聞きたいんだ?」
「はい、儀式が終わってから僕の中に魔力があるか不安だったものですから」
「それは大丈夫だレイ、お前は私と母さんそしてフォルトゥナ一族の血を受継いでるんだ、在るに決まってるじゃないか」
と笑顔で答えてくれた僕はそれを聞いて少しほっとしていた。
「それと父上、儀式が終わった後でユナとノエルに魔法を見せると約束したのですが、見せるならどの魔法がいいでしょうか?」
「ふむ、儀式が終わってからすぐだと魔力が安定してないし、魔法を打つのは控えた方がいいんだが、
使うならフォルトゥナ家らしく光属性魔法のブライトアローだな、
光の初歩の魔法だから魔力が安定してなくても打てるはずだぞ」
「なるほど、ありがとうございます」
アシュレイは書籍にある本は読みつくしていたので呪文はマスターしている。
「レイ、そろそろ食事にしよう」
「はい」
食事が終わってから僕は部屋に戻り読みかけていた本を読んだ。
後半には忌み子の文献が載っていた。
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