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部屋に戻ってから僕は不安で落ち着かなかった。
何とか落ち着こうと深呼吸をしているときにノックの音が聞こえた。
「はい」
「準備が整ったレイの方は大丈夫か?」
「はい、大丈夫です」
部屋を出ると父に付いてくるようにと言われ、後ろを付いていった。
地下の祭壇まで到着すると魔方陣の上に座るように言われたので僕は魔方陣の上に座った。
「レイ始めるぞ」
父の声に頷く、そして儀式が始まった。
「魔力を縛りし封印よ、時は来た、その呪縛を解き放て」
呪文を唱えた後父が魔方陣に手を置くと、目を開けて居られないほどの閃光が魔方陣から発せられる。
「レイ、無事儀式は終わったぞ」
「属性と魔力値の検査をするからそこの椅子に座っていなさい」
「はい」
準備を終えた父が、水晶の玉と一枚の板を持ってきた。
「まず基本属性から検査しよう、この水晶に魔力を込めれば属性が分かる」
直径5センチほどの球体の透明な水晶を渡され僕は右の掌に載せ魔力を込めた。
すると水晶が赤、青、緑、黄色、白、黒と綺麗に6等分に分かれた。
それを見た父は驚いた、普通基本属性は一つ、良くても二つなのだ、
それなのにレイは6つ全てが基本属性になっていた。
「基本属性が6属性全てとは、これは魔力値も期待できるな」
それを聞いた僕はうれしくなった。
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