1.出会い

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「よぉ―!、アキオちゃん元気!?」 ゴツッ… そんな挨拶と共に、背後から重たい衝撃と、同時に鈍痛が投げつけられた。 僕の背中、または鞄がその被害者で、 毎朝、必ず後ろから飛び蹴りをされている‥。 本日のこの後は、ヘッドロックと言う格闘技の技。 イジメの項目には、 無視をする‥が、あるらしいが、 出来ればコイツらには、無視してもらいたい。 その、コイツ〈ら〉の中でも、 コイツ…嶋田圭司ですら イジメグループの下っ端にすぎない。 学校に着いても、格闘技ごっこというか、 殴る、蹴る、締められる。 それを教師が見かける事があっても、 事なかれ主義の彼らは、 見て見ぬ振りをする…。 多分、問題が発覚しても、 「子供同士の遊びかと思ってました…」 何て、言うに決まってる。 〈これが、本気で遊びにみえるか? 不介入にも、程があるだろ? こんな調子だから、 大人は、信用出来ない。〉 昔はテレビで格闘技を見る度、 胸が熱くなったものだけど、 今は、やっている選手すら恨んでいる。 〈あんたらが、格闘技なんかやってなかったらコイツらにこんな事されなくてすむのに…。〉
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