2.イジメの始まり

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その日の放課後もそれ以降の放課後も、 気がつくと姿は無い‥と、 言ったばかりの速さで充は居なくなっていた… 始めは人付き合いが悪い奴なのかと、思ったが、 イジメグループの行動が具体化してくると、 その理由が掴めてくる。 「おい、草間は居るか?」 と、休み時間に羽生が入ってきた、田中も付いている。 どうやら、毎放課後に草間充のことを気に掛けていたのは 僕だけではなかったようだ。 羽生は何度も放課後に充を呼び出そうと試みたらしいが、 その鮮やかな帰りっぷりに、 翻弄され、遂には痺れを切らせて 我がクラスへ急襲をかけたようだった。
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