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「るな、早くこっちにおいで。
…まだ空を眺めているのかい?」
今行くね、ご主人様。
でもキラキラが食べたいんだもの。
ご主人様が窓辺に近づいてきた。
るなと一緒に、空を見上げる。
ご主人様は一筋の涙を流していた。
やだやだ。なんで泣いてるの?
るながいい子にしないから?
いい子にするから泣かないで。
ペロペロとご主人様の涙を舌で拭う。
ご主人様は微笑んだ。
「…慰めてくれてるのかい?
るな、ありがう。」
ご主人様は大きな手で、いー子いー子してくれた。
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