一章

3/25
前へ
/459ページ
次へ
裕一は僕の名前だ。 力助と村に向かって歩く、途中に木が生い茂り緑が輝いている 「よーいしょ」 力助が間の延びた声を上げ鮎の入った網をしょいなおす 「裕一はマジックワーカーだっけ?」 「うん、そうだよ」 「そっかーいいなー」 「なんで?」 「マジックワーカーだと職にも食料にも困らないし」 確かにマジックワーカーだと困らない 最悪、火種売りでもすれば物々交換でその日の食料も問題ないだ 僕はマジックワーカーとしておちこぼれな方だ。誰だって得て不得手がある。 炎術が得意なマジックワーカーもいれば風術が得意なマジックワーカーもいる。
/459ページ

最初のコメントを投稿しよう!

302人が本棚に入れています
本棚に追加