一章

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もちろんサッカー選手がテニスも出来ない訳では無いように風術が得意なマジックワーカーが全く炎術を出来ない訳ではない。全体的に苦手な僕だってろうそくに火をつけることも暑いときに風を送ることも出来る。ただマジックワーカーはスポーツ選手とは違い自分の好きな能力が出る訳ではない 「まあ僕はおちこぼれだから」 「そう?悪くはないと思うけど…」 力助はマジックワーカーの仕事をあまり見たことがない そんな話をしながら小川を越えて一面の田んぼを突っ切ると村に到着する 村には木製の家が数十件たっている 僕と力助は近所の家に鮎を配っていく まず隣の家、訪ねて行くと中から女の子が出てくる「裕ちゃん…それからりきも?どうしたの?」
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