出会いはいつでも必然

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あまりの衝撃に少し固まった千夏だったが上擦りながら否定を願い目の前の子供好きに聞く。 「え!?」 次に固まったのは相手の方だった。 周りにいる子供たちはお腹を抱えて大爆笑。 「(な、なんで笑っているんですか!?)」 笑う意味が全くわからない千夏は取り敢えず黙ってはいるものの内心大混乱だ。 「ははっは…はぁ… おにいちゃんおにいちゃん こいつの名前そうじろうだよ?」 「そうじろう……… まぢですか。」 周りの子よりもいち早く笑いが治まった餓鬼大将みたいな気の強そうな少年が事実を教えてくれた。 もっと早く教えてくれよ… 「まぢですよ。」 「…!!」 千夏が向いた先には鬼がいた。 千夏の口元がいい感じに引きつっている。 「どうしたんですか? 人の顔をじろじろと」 .
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