女子高生リンチのはじまり

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10人の女子高生達の足元には、急所を蹴られ、股間を押さえた、三人の男子がうずくまっていた。 武田達は真っ青になっていた。 そんな馬鹿な。 男子が女子相手に喧嘩して負けるなんて。 それも一方的に。 信じられない。 ありえない。 何かの間違いだ。 でも、10対3ではとても勝ち目がない。 目茶苦茶にやられてしまう。 どうしよう? どうしよう? どうしよう? 武田は途方にくれた。 このままでは男子の面子はマル潰れ。 明日から女子に馬鹿にされてしまう。 女子に牛耳られてしまう。 反対に女子達は余裕たっぷり。 金髪ギャルのエリナが、小林の背中を踏み付け、静かに言った 「ぁれ?もうぉわりぃ?男子、超ぉ弱ぃんですけどぉ」 エリナは長身で175センチもある。 肩幅も広く、ナイスバディだ。 マイクロミニから突き出した二本の脚は長く美しい。 運動神経抜群。 力強く、それでいて柔軟。 「少しぐらぃは抵抗してよぉ」 ミカも173センチあり、そのカラダは均整がとれている。 全身がバネ。 この二人が並ぶと迫力がある。 その横には大柄なサリナとアユとクミが。 肉の量も質も細身の男子などでは、とても太刀打ちできない。 彼女達の中では華奢に見えるアキナやユキナ達ですら、男子達より、肉付きがいい。 パワフルな今時の女子高生に男子が勝てるはずがなかった。 しかも、男子には急所がある。 そこに一発もらったら、男子はイチコロだ。 しかし、女子には弱点がない。 男子よりも痛みに強く、スタミナもあり、根性も遥かにある。 貧相な男子達は声もない。 エリナは微笑しながら続けた 「まだ、やんなら、ぉ前ら死刑な。でも、ゴメンなさぃ、もぅ二度と逆らぃませんって、土下座して謝んなら許してやる。そんかわり、ぉ前ら男子は死ぬまで女子の奴隷だけどぉ」 男子が女子に土下座? 武田達は自分の耳をうたぐった。 「ふ、ふざけるな!男が女なんかに土下座できるか!」 と武田が怒鳴った。 ミカが、吹き出して言った 「ぁ?男の面子ぅ?弱ぇのにぃバぁカじゃなぃの?女子にぃ土下座するのと、目茶苦茶にボコられて泣くのどっちが情けなぃ?」 女子達が爆笑した。 エリナが無表情になって囁いた 「ぉ前ら全員リンチな。泣ぃても、喚ぃても、ぜってぃ許さんからなぁ」
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