0人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
僕の中には空がある。
いつも厚い曇で覆われててけして晴れることのない空が
この空を僕が見上げるとき
それは
僕の中の穴を埋めようとするとき
決して埋まることのないこの穴は
僕の中で大きくなる
だから
いつも僕は求める
大きくなるその穴を埋めるために
求める
求める
求める
どんなに求めても埋まることのない穴
求めれば
求めるほど
大きくなる穴
いつから僕の中に空いてるの
これは僕が空けた穴
いつかこの穴は僕を呑み込み
僕を消すだろう
そうなっても
構わない
また
僕は僕の中の空を見上げた
晴れることのないこの世界を。
最初のコメントを投稿しよう!