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今年の春から高校2年生に進級する藤堂万里子。
今日は春休み前の最後の登校日だった。
休みが楽しみであると同時に淋しくもある。
それは………。
「よう!今帰りか、藤堂」
そう、彼 蒼谷透に会えなくなる事。
「あっ!蒼谷」
たかが二週間位の休み。只それだけの話。
「明日から休みだなー
藤堂は何か予定あるの?」
彼氏彼女の間柄でもなく。
「特にはないわ
永いだけで、土日の休みと変わらないわよ」
まぁ親友とは呼べるかもしれないが。
「そういゃ明日からだっけ?絵画展」
私は学校の部活で美術部に所属。明日から開催される絵画展に作品を展示される事になった。
「言わないで!今凄く憂鬱なの」
青ざめてそう語る万里子を見て。
「何言ってんだか
今までだって幾つか賞貰ってんだろ」
確かにそうだ。でもそれは学校内での事。
「公では初めてだもの
それに……」
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