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家を出て、蒼谷の家に行く途中にある、ビルの電光掲示板が目に付く。
流れる文字を見て疑問に思う。
【2017年3月○日午前8時○分】
誰かの悪戯か、エイプリルフールにはまだ早いし…………
とそんな事後回し、とにかく急がないと。
数分後、蒼谷の家の前へ。
ドキドキしながらチャイムを押す。
「はーい」
何とも可愛らしい声の、小さい女の子がドアを開けた。
「おねぇちゃんダァレ?」
…………………
お姉さんが一人いるのは知ってるけど。妹もいたのかな。仕方ない、この子に呼んで貰おう。
「私は、藤堂万里子と言います。透さんはご在宅ですか?」
小さい子供でも解るように、ゆっくり且丁寧に話す。
「パパのおなまえ………
よんでくるね」
パタパタ駆けていった。今変な事言わなかったあの子。パパって一体……
暫くしてさっきの女の子を連れて、一人の男性が現れた。
現れた人物を見て驚愕する。
顔立ちも背丈も自分の知っている蒼谷ではなかった。
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