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【置いてかないでッ…日吉…日吉!!】
…置いてってなんかありません
【酷い…よ…日吉の裏切り者!!】
…裏切ってなんかいません
【俺は…ズット日吉を守ってきたのに】
…俺だって守りたい
―五月蠅い。もう何も言わないで下さい
ガバッ
日「―――ハァッハァッ…」
…何思い出してるんだろ。
向日サン、あんなこと言ってませんでしたよね。
あれは…心で思ってた事ですか?
俺だって…貴方を守りたかった。
でも…どうしようもなかったんですよ
日「……向日サン……」
向日サンの夢なんて久しぶりだ。
見なくていいのに。
向日サンの夢なんて、ただ俺が悲しくなるだけだ。
―愛しさとか、そんなのない。
俺は、布団に座りながらボーッとして
前に置いてある、まだ鳴ってもいないアラームをけした。
いつもと変わらない朝。
そして俺は、いつもと変わらない勉強をして
飯を食べて、テニスをやって、寝るんだ。
そうやって俺は、スリルもない毎日を過ごしていく。
―向日サンもいない、毎日を過ごすだけ…
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