『そして出会いは訪れる』

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†      ロウ達がいるのとはまた別の通り。  息を切らしながら、辺りを見回しながら、カグラは走っていた。   (どこにいやがる……『四大霊鬼』!)    ただそれだけを思いながら、カグラはひたすら走る。地理など全く知らないが、手当たり次第に通りを見ていく。  人間であるカグラに、人外を捜す能力など無く、この状況で探し当てる事は至難の業なのだが、それでも銀色の少女はひた走る。  飲食店、洋服店、ゲームセンター。とてもでは無いが1人でまわりきれはしない。ただひとつ、紅い眼――それが『昏きもの』の証――の存在だけを確認して、入っては出て行く。店員が不思議そうな眼で見る事もあったが、カグラにそれを気にする余裕は無かった。  危機迫る表情で、ただひたすらに捜しまわる。    1時間程経過し、流石に疲れてきた所で、それを見た。  紅い髪を。  その髪を、ポニーテールにした少女を。     †
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