1241人が本棚に入れています
本棚に追加
「やっるぅ。さっすが『昏きもの』」
近くの茂みから姿を現したのは、黒い帽子を被った銀髪の女の子。
「お前、『四大霊鬼』か?」
女の子の横暴とも言える物言いに、
「キミが何者か全て言ったら教えてあげる」
あくまで挑発的にランスは答えた。
「フン、なら教えてやるよ。私はカグラ=リックスフォード。そこの『昏きもの』、テメェに訊きたい事がいくつかある」
「ボクはランステッド=シェル=アルナカルタ。まず答えてあげる。絶対に教えてあげない」
「ハッ、嘘吐きだな。名乗ったのに質問に答えないとは」
カグラは後ろ腰から両刀を抜く。
「聞きたかったら力づくで聞けば?」
ランスは紅い雷を発生させる。
「上等ォだ! 私をがっかりさせるなよ!」
「キミこそ弱すぎて死んだって知らないよ!」
そして、完全にロウとフウコを置き去りに、ランスとカグラの戦いが始まった。
最初のコメントを投稿しよう!