『偽者使い』

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「……エリク、ロウとフウコを少し離れた場所に」   「御意」    何かを言う間も無く、ロウは体を持っていかれる。少しの間宙を浮いたような感覚の後、着地した。ランス達から10mは離れている。  慌ててまた止めに入ろうとするが、   「姫様の命令です」    老人、エリクに遮られ、動けなくなった。   「ランス……人間は、殺しちゃダメだ……」    ロウレニスにできるのは、ただ悔しそうに呟く事だけだった。
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