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「確かに変やなぁ?
顔赤いし…」
そう言いながら忍足は
両手で俺の頬を包む
俺の心臓は今まで以上に高鳴り
顔もさらに赤くなった
「…熱あるんちゃうか?」
「へ?ないッ。無いよッ。
熱なんてな…」
言い終わる前に俺と忍足の額が
コツンと軽い音を立てて触れ合う
一瞬何が起きたか分からず
目をパチパチしてると
忍足の真剣な瞳と目があった
「ぁ…ッ//」
思わず小さな声を上げると
そのまま唇に柔らかい感触が…
それがキスだと気付くのに
そう時間は掛からなかったけど
…でも、何でだろ?
さっきより心臓が早く動いてる
…俺、おかしくなっちゃうよッ//
目をぎゅっと瞑ると
すぐに忍足の唇が離れた
「ジロー。いきなりすまんな…」
いきなり謝罪の
言葉を浴びせられ
どうしたらいいか分からない俺
眉をハの字に歪めると
忍足は困った顔をしていた
「…?」
横にいる忍足を見ると
「…なぁジロー?お前、好きな人…
おるんか?」
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