オン・ユア・マーク概要

2/2
33人が本棚に入れています
本棚に追加
/66ページ
小学校から野球が好きで、マウンドにあこがれ続けてきた少年、桐島太郎。 しかし体躯に恵まれず、練習試合はおろか、まともな投球練習すら受けさせてもらえなかった。 速い球も、魅力的な変化球も投げられない。 そのことに絶望を覚えながらも、自主トレを欠かしたことはなかった。 高校入学の頃に、円谷円香と出会い、彼の投手人生は転機を迎える。 円谷円香は、桐島の狙いを寸分も違わない精密な制球力と、毎日走り込んで作られた強靭な下半身に目を付けた。 彼が得たのはアンダースロー・通称サブマリン投法と、そこから放たれるスローカーブ。 これらを武器に、桐島太郎は晴れて東町高校野球部に入部を果たした。
/66ページ

最初のコメントを投稿しよう!