第1章~始まり~

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ここは2010年7月上旬‐東京‐ 細い路上を少年が急ぎ足で歩いている ???「はぁ、暑っいなぁ...」 今の気温は30℃を軽く越えているので少年が暑いと言うのは当然である ???「確か今日の朝のニュースで昼には30℃を越える真夏日になるっていってたもんな...」 などと愚痴を溢していると少年の家に着いた 少年の家は二階建ての小さなアパートだ。少年は家のドアの鍵を開け、「ただいまぁ」とヤル気の無いような元気の無い声で呟いた だが家の中からは返事はない 何故なら少年はこの家にたった一人で暮らしているからだ というのも少年の両親は幼い頃に交通事故で他界してしまったからである 事故当時はまだ物心つく前だったので両親の顔さえもハッキリと覚えていない 両親の他界後は父方の祖父母が育ててくれたがその二人も一年前に他界している。生活に必要なお金は両親と祖父母が遺しておいてくれたので生活には問題ない 現在生活している家は祖父母が他界する直前に借りてくれた しかも少年は他に親戚などいないので17歳という歳で一人暮らしなのである
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