其之一

10/20
前へ
/369ページ
次へ
「やっぱり頭がイカレて・・・・・・」 「あははははは!」 土方さんの言葉を遮って、総司さんがより一層爆笑し始めた。 な、何かおかしいこと言ったかな? 「おい総司・・・・・・」 これには土方さんもお手上げらしい。 華魅は華魅で唖然とするばかり。 「・・・・・・・・・・・・」 ちょっと思い付いて、右手で拳を作って自らを軽く殴ってみる。 「・・・・・・痛い」 もしかして、夢じゃない? 「てめぇがいると話が進まねぇ!」 「あははっ。だって、面白いものは面白いんですよ」 土方さんと総司さんは何か言い合ってる。 ・・・・・・まさか、これ、現実? だったら飛び降りた衝撃でタイムスリップって感じですか? いやいやいや!どこの時をかける少女ですか!? 「・・・・・・ま、いっか」 華魅は諦めた。 「何もよくねぇよ!てめぇは一体何なんだ!!」 土方さんの怒鳴り声に、華魅は耳を塞いだ。 「だから橘華魅ですって」 「だから名前を聞いてるわけじゃねぇ!!」 土方さんのオーラに慣れてきた。 そんな時、総司さんが口を挟んだ。
/369ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3134人が本棚に入れています
本棚に追加