其之一

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突然目が覚めた。 見慣れない天井に不安感を覚える。 もしかしたら天国かも。 だって華魅は・・・・・・・・・・・・。 「起きたみたいですね」 横から男の人の声が聞こえて、ハッとそちら側を見る。 綺麗な顔をした人。 髪を高く一つに縛っている。 「あ、あの・・・・・・、ここって天国ですか?」 真剣に聞いたのだが、男の人は一瞬キョトンとしてから、笑い出した。 「ぷっ。あははははは!」 「・・・・・・・・・」 華魅が少し眉をひそめていることに気付いたのか、すぐに笑いを収めた。 「すみません。いきなりそんなことを聞かれるとは思わなくて」 それもそうかと華魅が思っていると、男の人がじっと華魅を見ていることに気付いた。 「あの・・・・・・」 「貴女は」 華魅の言葉を遮って、男の人は言った。 「貴女は一体何者なんです?」 単刀直入に聞かれた。 「ちょ、ちょっと待ってください」 華魅の頭は混乱しきっている。 あんな高い所から飛び降りて、無事でいられるわけがない。 しかも、どう考えてもここは学校じゃない。 というか、この人和服着てるし。 一体、何がどうなってるかさっぱりだ。 「ここ、どこですか?」 相手の質問を忘れ、華魅は質問し返した。
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