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突然目が覚めた。
見慣れない天井に不安感を覚える。
もしかしたら天国かも。
だって華魅は・・・・・・・・・・・・。
「起きたみたいですね」
横から男の人の声が聞こえて、ハッとそちら側を見る。
綺麗な顔をした人。
髪を高く一つに縛っている。
「あ、あの・・・・・・、ここって天国ですか?」
真剣に聞いたのだが、男の人は一瞬キョトンとしてから、笑い出した。
「ぷっ。あははははは!」
「・・・・・・・・・」
華魅が少し眉をひそめていることに気付いたのか、すぐに笑いを収めた。
「すみません。いきなりそんなことを聞かれるとは思わなくて」
それもそうかと華魅が思っていると、男の人がじっと華魅を見ていることに気付いた。
「あの・・・・・・」
「貴女は」
華魅の言葉を遮って、男の人は言った。
「貴女は一体何者なんです?」
単刀直入に聞かれた。
「ちょ、ちょっと待ってください」
華魅の頭は混乱しきっている。
あんな高い所から飛び降りて、無事でいられるわけがない。
しかも、どう考えてもここは学校じゃない。
というか、この人和服着てるし。
一体、何がどうなってるかさっぱりだ。
「ここ、どこですか?」
相手の質問を忘れ、華魅は質問し返した。
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